アフターピルを飲んだ後の性行為は、すぐに行うと再び妊娠する可能性があります。
結論から言うと、アフターピル服用後の性行為は「次の生理が来てから」が安全です。
アフターピルの効果は一時的であり、服用した後も避妊効果が続くわけではありません。
つまり、「飲んだからもう大丈夫」という考えは誤りです。
以下のポイントを押さえておくことが重要です。
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アフターピルの効果は排卵を一時的に遅らせるのみ。
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服用後の性行為では新たな排卵が起きる可能性がある。
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避妊効果は次の生理まで持続しない。
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次の性行為まではコンドームなど確実な避妊を徹底する。
このように、アフターピルは「緊急避妊薬」であり、「継続的な避妊薬」ではありません。
ここからは、アフターピルを飲んだ後に性行為をしてもよい時期、再び妊娠するリスク、そして今後の避妊対策について詳しく解説します。
※本記事は厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく緊急避妊に係る取組について、東京都福祉局の緊急避妊についてを参考にしてアフターピルクリニックについて紹介しています。います。厚生労働省の医療広告ガイドライン、消費者庁「ステルスマーケティング規制」に基づき、株式会社クラフジが作成・執筆しています。万が一、事実と異なる誤った情報を見つけた場合、お問い合わせまでご連絡ください。すぐに修正致します。
目次
アフターピルを飲んだ後の性行為はいつから大丈夫なのか
アフターピルを飲んだ後の性行為は、次の生理が来るまでは避けることが基本です。
なぜなら、アフターピルの効果は服用後すぐに切れる可能性があり、その後に再び排卵が起こることがあるためです。
以下の表は、服用後の目安をまとめたものです。
| 状況 | 性行為の可否 | 妊娠リスク | 避妊対策の必要性 |
|---|---|---|---|
| アフターピル服用直後〜数日 | ×(危険) | 非常に高い | コンドーム必須 |
| 生理前の期間 | △(個人差あり) | 中程度 | 避妊具使用推奨 |
| 生理が来た後 | ○(比較的安全) | 低い | 避妊具使用でより安心 |
アフターピルの種類にもよりますが、効果は服用後72時間(3日)以内が最大であり、それ以降は排卵が再開する可能性があります。
したがって、「飲んだ後の性行為」では再び妊娠するリスクが十分にあるということを理解しておく必要があります。
アフターピルの効果は一時的で継続しない
アフターピルの主要成分はレボノルゲストレルという女性ホルモンです。
この成分が排卵を一時的に遅らせることで受精を防ぐ仕組みですが、長期間の避妊効果はありません。
| アフターピルの種類 | 成分 | 効果の持続 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| レボノルゲストレル錠 | 黄体ホルモン(プロゲステロン類似) | 約数日~1週間 | 排卵後に服用すると効果が下がる |
| ノルレボ錠(先発品) | レボノルゲストレル | 同上 | 飲み忘れ・嘔吐に注意 |
| エラ(ウリプリスタール酢酸エステル) | 黄体ホルモン受容体調整薬 | 約5日程度 | 医師処方限定 |
アフターピルは服用直後に起きる排卵を一時的に抑えるだけで、
その後の新しい排卵や精子の生存期間(最大5日程度)を完全にカバーするわけではありません。
つまり、「アフターピルを飲んだからその後しばらく避妊できる」というのは誤解です。
アフターピルを飲んだ後の性行為で妊娠する可能性
アフターピルを飲んだ後の性行為では、妊娠の可能性はゼロではありません。
服用タイミングや排卵の状況によって、避妊効果が変わるためです。
| 服用タイミング | 妊娠阻止率 | コメント |
|---|---|---|
| 性行為から24時間以内 | 約95% | 効果が最も高い |
| 24〜48時間以内 | 約85% | 効果が徐々に低下 |
| 48〜72時間以内 | 約58% | 妊娠リスクが高まる |
| 72時間以上経過 | 効果なし | アフターピルの意味が薄れる |
服用が遅れたり、薬の吸収に影響が出た場合(服用後3時間以内に嘔吐など)も、避妊効果は低下します。
その状態で再び性行為を行えば、妊娠の可能性が再び高まります。
性行為を再開する安全なタイミング
結論として、アフターピルを飲んだ後は「次の生理が来たことを確認してから」性行為を再開するのが安全です。
これは、体内でホルモンバランスが正常に戻り、再び排卵周期が安定したことを示す目安だからです。
ただし、生理が遅れるケースも多く見られます。
平均的には、アフターピル服用後の2〜3週間後に生理が来るのが一般的です。
もし、3週間を過ぎても生理が来ない場合は、妊娠検査薬で確認するか、産婦人科を受診しましょう。
繰り返しアフターピルを飲むのは避けるべき
アフターピルを何度も服用するのは、体に負担がかかります。
ホルモン量が多いため、以下のような副作用が起こりやすくなります。
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吐き気・頭痛
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不正出血
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生理周期の乱れ
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胸の張り・倦怠感
また、短期間に何度もアフターピルを飲むと避妊効果が下がるという研究報告もあります。
そのため、今後は低用量ピルや避妊具の併用など、継続的な避妊対策を検討することをおすすめします。
今後の避妊対策としておすすめの方法
アフターピルは緊急時の手段であり、繰り返し使用するものではありません。
再び同じ不安を繰り返さないために、以下のような方法を取り入れましょう。
| 避妊方法 | 特徴 | 妊娠防止率 | メリット |
|---|---|---|---|
| 低用量ピル | 毎日服用で排卵を抑制 | 約99% | ホルモンバランスが安定 |
| コンドーム | 装着による物理的防止 | 約85~95% | 性感染症予防にも有効 |
| IUD(子宮内避妊具) | 医療機関で装着 | 約99% | 長期間効果が続く |
| オンライン診療でピル処方 | 自宅で完結可能 | 約99% | 時間を問わず入手できる |
特に、オンライン診療での低用量ピル処方は、最近では多くの女性に利用されています。
「ソクピル」「クリニックフォア」などのサービスを利用すれば、スマホ1つで当日配送が可能です。
アフターピルを飲んだ後の性行為で気をつけたい3つのポイント
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次の生理が来るまで性行為は控える
→アフターピルの効果は短期間。新たな排卵が起きる可能性があるため、妊娠リスクが残る。 -
避妊具を必ず使用する
→万が一の排卵に備えてコンドームを併用すること。 -
避妊の主軸は「低用量ピル」へ切り替える
→繰り返しアフターピルを服用するよりも安全で確実。
本記事のポイント
アフターピルを飲んだ後の性行為は、次の生理が来てからが安全です。
アフターピルの避妊効果は一時的で、飲んだ後に再び性行為をすると妊娠するリスクが高まるため注意が必要です。
繰り返し服用は体に負担がかかるため、今後は低用量ピルや避妊具の併用を検討しましょう。
正しい知識を持ち、焦らず安全なタイミングを見極めることが何より大切です。
記事全体のまとめ

アフターピルを飲んだ後の性行為は、次の生理が来てからが最も安全です。
アフターピルの効果は一時的で、服用後に再び排卵が起こる可能性があるため、避妊効果は続きません。
生理が来る前に性行為をすると妊娠するリスクが高まるため、必ずコンドームなどの避妊具を使用しましょう。
また、繰り返しアフターピルを服用するとホルモンバランスが乱れやすくなるため、
今後は低用量ピルの服用やオンライン診療での避妊対策を検討することが大切です。
焦らず、体を守る正しい選択をしていきましょう。

